翻訳と不必要な表現
翻訳を行う際に、不必要な部分はそぎ落とした方が、文章として、よりまとまって簡潔に見える場合もあります。
それらの一つとして、不必要な複数形を多用している場合が上げられます。
例えば、日本を紹介している英文を翻訳する際に、「日本と言う国は、山々に囲まれていて、はっきりとした四季が存在する為に、季節が変わる度に花々は咲き乱れ、国の人々は、それらを楽しむ行事として、様々な酒や食事を持ち寄り、宴会をする、花見と言う文化もあるそうです」の様に翻訳してしまうと、「山々、花々、人々、様々」と、少しくどい文章になってしまうので、複数形にするのでも表現を変えたり、必要のない複数形は避けるべきではないでしょうか。
上記の例文であるならば、「日本と言う国は、山々に囲まれていて、はっきりとした四季が存在する為に、季節が変わる度に多様な花が咲き乱れ、国民は、それらを楽しむ行事として、酒や食事を持ち寄り、宴会をする、花見と言う文化もあるそうです」の様な文章にすれば、大分スッキリして見えるのではないでしょうか。
翻訳会社や翻訳者は、不必要な文章を省力し、同じような表現の多用化は避けるべきではないでしょうか。
翻訳とセリフ
小説などのストーリー仕立てになっているものには、人物のセリフが多く出てくると思います。
それらを、翻訳する際は、登場人物の性別や性格によっても、喋り方が変わってくるので、どの様な喋り方にするのかは、翻訳会社や翻訳者の腕の見せどころと言っても良いかもしれません。
例えば、自分を語らす場面などでは、「私は、幼い頃には両親をなくし、親戚の元を渡り歩いたが、心を許せる人物には会えなかった、それ所か虐待された事すらもある」と言った様な文章であるならば、男女とも取れる文章ですが、どちらかと言えば男性よりである様にも感じますが、これを、より男性らしく、言動が悪い荒っぽい人物象をつけたいのであれば、「俺は、ガキの時分に親が死んじまい、親戚に預けられちまったせいで、誰も信じられなくなってまったばかりか、ふざけた野郎どもに虐待まで受けていた」と言う表現にすれば、多少は人物象が見えてくるとは思いますし、人間らしい印象を与える事もできるので、小説などのセリフでは、多少崩して表現するのもありかとは思います。