翻訳と言語の違い
翻訳をする際に覚えていなければいけない事は、言語の扱い方は、違う言語になれば全く違ったものになると言う事を覚えておかなくては行けません。
全く違う性質を持っている言語なのですから、そのまま翻訳しようとすると無理が生じてしまうでしょうし、その為、翻訳する際にはある程度妥協点が生まれてきます。
「Poor」とは「貧しい」などに使いますが、使い方によっては「弱い」と言う表現になる場合があり、「Poor sailor」となると、「貧しい船乗り」と言う意味になりますが、「弱い船乗り」と言った意味にもなり、つまりは、「船酔いしやすい」と言う意味になるのです。
日本語でしたら、「貧しい船乗り」と「船酔いしやすい」などを同じ様な意味として扱う事はありませんし、これらを見ても、言語が違うと仕様が全く変わってくる事が分かると思います。
ですから、翻訳会社や翻訳者が他国の言語を翻訳しようとする時は、ある種の妥協点が必要となってくる訳です。
なんでもかんでも、原文通りにしてしまっては、文章として意味をなさないばかりか、間違った意味で捉えられてしまう場合もあるのです。
専門書などによっては、海外の方が研究も進んでいる場合があるので、そう言ったものを間違った意味で翻訳してしまった場合は、取り返しが使いない場合もあり得てしまうのです。
翻訳と形容詞
翻訳会社や、翻訳者が英文を日本語に翻訳する時に、形容詞には気をつけなければいけない場合もあります。
自分に対しての形容詞ならば、さほど気にせずとも良いのですが、それを第三者に対して使う場合、注意しなくては行けない事があるのです。
例えば、「I am sad.」ならば、「私は悲しい」ですむのですが、「He is sad.」の場合は違った意味になってきてしまい、「彼は悲しい人間だ」の様な意味になっていまいます。
主観から他人の心情を断言する事はできないので、英文で人に形容詞を使う場合は心情でなく、状態を指す事になってしまうのです。
しかし、英文を使っている人の中にも、「He is sad.」を、相手の心情を指して使っている場合がありますので、この場合は、「彼は悲しそうだ」とか「彼の悲しいのだろう」の様に、主観で表している様に翻訳しなければいけないかもしれません。
ですから、翻訳会社や翻訳家は、形容詞を翻訳する際には、それが、誰の事を指しているのかを、しっかりと確認して、状況に応じて表現を変える事に、気をつけなければいけないと言えるかもしれません。